■ 吹抜と断面計画

住まいを考える上で、間取り(平面)にこだわるということは皆さん、馴染み深いかと思います。 それと同様、断面計画もとても大切なファクターだと考えています。

居心地のいい高さ
吹抜、勾配天井、天井の高さ、などなど高さと居心地のよさは、大きく関わっていると思います。

吹抜のある、広々としたリビングも気持ちいいし、家のすみっこの天井の低い小さな空間も落ち着くし、というように、人間の感覚はいろいろな尺度を持っていると思います。

暮らしの中の感覚、感情、いろんなシュチュエーションを受け止めるのが住まいだと思います。そういった、空間の質を決めるのは、平面以上に、断面である場合が多いものなのです。

天井の高さだけではなく、窓の高さ、カウンターの高さ、ドアの高さ、も同じコト。その高さで、居心地の善し悪しが決まってきます。たかが、窓の高さですが、5センチ違うだけでも、居心地のよさは随分変わるんですよ。

空間にあわせて高さをコントロールすること、これが居心地のいい空間づくりに欠かせない要素だと考えています。

空間を縦につなげる
吹抜は、空間を縦につなげるものです。天井の高さを変えることで、上の階(または下の階)と空間をつなげることができます。空間をつなげることで、別々の部屋にいる者同士がコミュニケーションをとったり、気配を感じたりすることができます。

断面にこだわる

↑これは、2階の廊下とリビングをつなげた例

断面にこだわる

→右はリビングと上階の子供部屋をつなげた例です。小さな窓ですが、子供たちの気配を感じることができます。

温熱環境を整える
建物の風の通りをよくすることは、冷暖房の効率や、環境負荷、湿気をためない住まいのために欠かせないこと。平面、断面を複合的に考え、建物全体に風が流れるように計画しています。高さを生かすことで、その温度差から気流(風)が流れるようになります。夏は、北側の冷えた空気を取り入れ、吹き抜け(南側)を通って、高い位置の窓から抜けるように計画します。

自然の力を上手く引き出すことで、少しでも機械に頼らない暮らしをと考えています。

自分の「好き」をつくる